現在日本では乳がんが女性に最も多いがんです。とくに40~50歳代女性に多く、日本で乳がんにかかる人は、約20人に1人ともいわれています。増加の原因としては運動不足による肥満、以前と比べて初潮年齢が低く閉経年齢が高くなったことに加え、少子化、未出産女性の増加など、乳がんの発生に関係している女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受ける期間が長くなっていることなどが考えられます。

乳がん検診には、主に視触診と超音波(エコー)検査、マンモグラフィー検査がありますが、乳がん死亡率を減らすにはマンモグラフィー検査が有効とされています。マンモグラフィーとは乳房専用のX線撮影装置のことで、しこりをつくる前のごく初期の乳がんを発見できますので、40歳を過ぎたら定期的に受けるようにしましょう。
40歳未満については、乳腺発達の時期にあり、マンモグラフィーでは詳しい所見が得られず、エコーの方が有効な場合があります。
乳がんは自分で発見できる唯一のがんです。月に1度の自己チェックを習慣づけるようにしましょう。

診察時間は10~20分。乳房を圧迫している時間は数十秒です。2~4週間程度で検査結果が分かります。

❶ 問診  
❷ 視触診 医師が左右の乳房やわきの下をていねいに触ってチェックします。
❸ マンモグラフィー 透明なプラスチックの板で乳房を圧迫してX線撮影します。生理前1週間を避けると痛みが少ないことがあります。

ボディパウダーをつけるとすべりやすくなり、スムーズにチェックできる。乳房全体に触れ、しこりがないか調べる。人差し指、中指、薬指の3本をそろえて、ゆっくりと円を描くように。

鏡の前で両手を上げ下げして、乳房の形や乳頭の位置に左右の差がないか、ひきつれやへこみがないかチェックする。

あおむけに寝た状態でも同じようにする。腕を上げたり下ろしたりしながらまんべんなく触る。

乳房だけではなく、必ず脇の下も触り、しこりがないか確認する。

左右の乳頭を軽くつまんで、分泌液が出ないか調べる。