ぜったいダメ!!たばこは血管をボロボロにする
2016.4.1更新

最新の調査によると、成人男性の喫煙率は約3割と減少傾向にあるものの、人口の高齢化を考慮すると、先進国の中では未だに高率にとどまっています。女性の喫煙率も減少傾向にありますが、若い女性の間での喫煙率が1割を超えていることも見逃せません。健康を脅かすたばこの真実を知り、この春から禁煙にチャレンジしましょう。

イオン健康保険組合では、禁煙治療(外来)補助を行っています。詳しくはこちらから。

たばこの影響が健診結果に出ていませんか?
健康診断でLDL(悪玉)コレステロールや血糖値が高めだった、白血球数が多かった…これら検査結果は、あなたの喫煙習慣が原因かも。たばこを吸うと、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を増やし、HDL(善玉)コレステロールを減らすほか、血糖値が上昇します。その結果、特定健診でメタボリックシンドローム(メタボ)と判定される可能性が高くなることがわかっています。
喫煙が関係している血液検査の異常を以下にリストアップしました。当てはまるものがあるかどうかチェックしてみましょう。

 

たばこが関係している血液検査の異常
LDL(悪玉)コレステロール値が高かった(140mg/dl以上)
中性脂肪値が高かった(150mg/dl以上)
HDL(善玉)コレステロール値が低かった(40mg/dl未満)
空腹時血糖値が高かった(100mg/dl以上)またはHbA1cが高かった(5.6%以上)
多血症(赤血球数が男性600/μl以上、女性550/μl以上)
白血球数の増加(9000/μl以上)

喫煙は生活習慣病のリスクを高め、重症化させる
喫煙はさまざまな病気の引き金になりますが、とくに血管へのダメージは大きなものがあります。

動脈硬化が進むメカニズム
たばこは血管内皮を傷つけるほか、上述したように脂質異常を引き起こし、動脈硬化の引き金となります。さらに、喫煙は交感神経を緊張させ血糖値を上昇させるほか、インスリンの効きを悪くします。その結果、糖尿病にかかりやすくなり、動脈硬化がさらに進みます。 
メタボでたばこを吸っている人では、血管へのダメージが大きくなり、脳卒中や心筋梗塞に4〜5倍かかりやすくなります。
また、メタボでなくても、喫煙と高血圧が重なると、脳卒中や心臓病で命を落とす危険が4倍高まります。

 
糖尿病の合併症のリスクが上昇
喫煙すると、糖尿病に1.4倍かかりやすくなります。糖尿病になっても喫煙をさらに続けていると、血糖のコントロールが悪くなるだけでなく、脳卒中や心筋梗塞といった合併症が2〜3倍、起こりやすくなります。さらに、たばこは腎機能にも悪影響を与え、糖尿病性腎症が進んで透析に至るリスクが高くなることもわかっています。
 
禁煙にチャレンジしましょう!
禁煙は自力でも可能ですが、禁煙外来や禁煙補助剤を利用すると、ニコチン切れの症状を抑えることができるので比較的楽に、しかも自力に比べて3〜4倍禁煙に成功しやすくなることがわかっています。健康保険の適用基準を満たしている場合、1日20本のたばこ代に比べて1/3〜1/2の安い費用で医療機関での禁煙治療を受けることができます。禁煙を先送りせずに、この機会にチャレンジしてみませんか?
 
監修/公益社団法人 地域医療振興協会
ヘルスプロモーション研究センター
センター長 中村 正和